About
BURTON
いまに続くスノーボードの原型が生まれたのは、1960年代。サーファーやスケーターたちが、雪山でも横乗りを楽しもうと開発されたのがきっかけでした。その証拠に、スノーサーフィンと呼ばれていた時代があるほどです。
そこからときは進み1977年。ジェイク・バートン(以下、ジェイク)が〈バートン〉の前進である「Burton Boards」を立ち上げました。そのことが、スノーボードを世界的に広めるきっかけとなったのは言うまでもありません。
1983年には「日本スノーボード協会」が発足し、バブル景気や映画『私をスキーに連れてって』など、あらゆる要因が重なりスキーブームが到来。それにともないスノーボード人口も右肩上がりになり、1990年代には一般にも広く認知され、多くの人が楽しむようになっていきます。1998年の長野冬季オリンピックではスノーボードが正式種目となり、人気を決定づけました。
そんなスノーボードの歴史を作ってきたジェイクは、1954年にニューヨークで生を受けます。
スキーにサーフィンにと、とにかくアクティブだった彼が「雪上でのサーフィンはスポーツとして成り立つはず」と思いついたのが1977年。そこからプロトタイプを作っては雪山でテストを繰り返し、「Burton Boards」が誕生したのです。1990年代には世界的なブームとなった影響と同時に、バートンも急成長を遂げることになります。
そこからはCustomをはじめ、Step On™やanonなどの名品を生み出し、スノーボーディングの第一人者として業界のトップを走り続けています。
2019年11月20日に逝去してからも、彼がスノーボードに向けた情熱は次の世代へと受け継がれ、いまもなお革新的なアイテムをリリースし続けています。
〈バートン〉の創始者であるジェイク・バートン(以下、ジェイク)は、とにかく現場主義で、ギアおたく。プロダクトは隅から隅までチェックしては実際にフィールドで試し、改良を何度も重ね、納得するものだけをリリースしてきました。その作業も含め、彼が年間でスノーボードに興じる日数は100日にも及んでいたといいます。世界のスノーボーダーたちが口を揃えて「かゆいところに手が届く」とバートンを評するのも、そうした背景があるからこそ。ジェイクが逝去したいまも、そのマインドは次の世代へと受け継がれています。
ジェイクは遊び心に溢れる人物でもありました。ハロウィンには仮装した写真を全社メールで送ったり、クリスマスにはユニークなプレゼントを世界に散らばる社員約900名に送ったり。世界的に見ればひんしゅくを買う中指を立てるポーズも〈バートン〉ではフランクな挨拶として使われています。
また、忘れてはならないのが、ジェイクが人と地球、そしてスポーツに対して、どこまでもリスペクトがあったということ。その証拠にバートンは2019年から、以下のようなパーパスを掲げています。
FOR THE PEOPLE
FOR THE PLANET
FOR THE SPORT
いまでは日本でも普及しつつありますが、社員たちが育休を取るのはバートンでは当たり前だし、2000年代から男女平等を掲げ、現在も社員の半数は女性が占めています。もちろん上下の隔たりはなく、意見交換も活発に行われるために、これほどまで革新的なプロダクトが生み出され続けるわけです。
環境保護への活動も積極的に行っています。サスティナブルという言葉が当たり前になるもっと前から、自分たちのフィールドである雪山を守っていくために、もの作りの原材料や生産背景を見直し続けています。ほかにも、カーボンニュートラルや再エネを実現するべく、本国ではロビイ活動も盛んに行われていて、政治に対してのアクションも継続的に行われています。
それらの活動に加えて、スノーボードの普及活動も忘れてはいません。ライダーのサポートはもちろん、フリースクールと提携し、これまでスノーボードに触れてこなかった人たちにもその魅力を伝えています。
会社の利益以上に、地球環境を守ることや社員たちの労働環境の整備、そして多くの人にスノーボードの魅力を伝えること。〈バートン〉がいつの時代も魅力的に映るのは、ものづくりだけでない、そんな企業の姿勢にあるのです。
「雪が全然降らない」。
多くのスキー場が抱えるこの問題。その原因である気候変動ならびに二酸化炭素の排出量は一向に止まる気配はありません。
温暖化が進めば、自分たちの遊び場が失われてしまいます。だからこそ「バートン」はものづくりの環境整備に本気で取り組み続け、2025年までにクライメートポジティブ(温室効果ガスの排出量より、削減する量を多くすること)を目指しています。
明確な目標として掲げるのは、本社から出るCO2の排出量を42%、プロダクトあたりのサプライチェーンから出るCO2の排出量を55%カットすること。加えて「バートン」が所有及び運営するアメリカの施設で、再生可能エネルギーを100%使用するというものです。
また、素材の製造背景にも徹底的にこだわっています。コットンは有害な農薬を散布しないオーガニックなものを100%使用しているし、ウールとダウンは第三者機関のプロセスを経て、動物に不必要な危害が加えられていないことを保証するものしか使用していません。
このように「バートン」ではいま、人と動物、そして地球に優しいものづくりの現場が実現しつつあるのです。
そして私たちの消費行動は、ときに気候変動に加担することにもなれば、サスティナブルな未来を築く一助になることもあります。環境へのインパクトが少ない「バートン」を選び、地球に優しいスノーボードライフを!
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