Voice

ようこそパウダー天国へ

キロロリゾート副支配人
ジョン・フングさん

キロロリゾート 全景

キロロリゾート副支配人に聞く、
この場所のホントの魅力。

アイヌ語で「心」や「力」を意味するキロロ。その名を冠した「キロロリゾート」は、札幌や北海道の玄関口である新千歳空港からもアクセスがいい、人気のスキー場です。北海道と言えばニセコを思い描く人が多いけれど、ツウの人たちは、「キロロリゾート」を選ぶ人が多いといいます。一体、人気の秘訣はどこにあるのか。当施設の副支配人であるジョン・フングさんに話を聞きました。

キロロリゾートの環境は世界一。


ージョンさんの経歴から、まずは教えていただけますか?

ジョン:生まれは韓国のソウルで、大学を卒業してからずっと、海外のスキーリゾートで仕事を。


ー「キロロリゾート」には、いついらしたんですか?

ジョン:8年前ですね。ここにくる前は、中国のスキーリゾートで働いていました。

キロロリゾート副支配人 ジョン・フングさん 1

ー「キロロリゾート」に来たきっかけも教えてください。

ジョン:知り合いが働いていたこともあって、彼に誘われてという感じですね。ただ、そのもっと前に、北海道でスキーのインストラクターを4シーズンやっていたことがあったんです。そのときに、北海道の雪質に驚かされて、いつか北海道で働きたいという思いがあって。


ージョンさんはいろんな国のスキーリゾートを見てきたわけですが、「キロロリゾート」の何が一番魅力に感じますか?

ジョン:まずは、スキーが長い期間楽しめるというところですね。そして、雪のクオリティは世界一だとぼくは思っています。札幌や小樽の周りにも、スキー場はたくさんあるんですよ。だけど、なぜそこから時間をかけてここまで来るかと言うと、雪質が圧倒的に違うんです。サラサラのパウダーが楽しめますから。


ー新千歳空港からも2時間ほどでアクセスできますしね。

ジョン:札幌からも1時間、小樽からは30分と、立地も抜群なんです。なので道外のお客さまも、海外からのお客さまも、移動時間が少なくスキーを楽しめますからね。北海道は広いので、渋滞や人混みのストレスもありませんし。

キロロリゾート副支配人 ジョン・フングさん 2

ー滑れるシーズンはどのくらいなんですか?

ジョン:11月23日を目処にいつもオープンしているんですけど、そこからゴールデンウィークまでの約160日ぐらいがシーズンです。そして、海外の人たちに驚かれるのが、その期間の雪が、すべてナチュラルということ。要は、人工降雪機を使わず、自然に降る雪だけということです。


ーゴールデンウィークまでというのはすごいですね。しかも天然の雪で。

ジョン:「キロロリゾート」自体は、1991年からスタートしたんですが、聞いた話によると、当時、リゾートを建てるためにヘリコプターでこの辺をまわって、雪が1番多く残ってるところを探した結果、この場所だったそうなんです。


ー「キロロリゾート」の立地や地形が特殊というわけですね。ほかにも特徴があれば、教えてください。

ジョン:北海道は寒いイメージがあると思うんです。実際、日本のなかでは寒いんですが、ぼくの前職のスキーリゾートは、冬だと平均マイナス20度くらいありました。一方で、このあたりは、人間が寒いと感じる気温マイナス12度よりもあたたかいんです。それと、コロラド州にある世界一有名なリゾートに行くと、 雪質はいいんですけど、標高が2,500メートルあるんですね。ヨーロッパのリゾートもそう。なので酸素が薄くて疲れるし、高山病になることもある。「キロロリゾート」は、雪のクオリティ、量ともに素晴らしく、標高もベースが570メートルで、1番高いところでも1,180メートルなので、その辺のストレスもまったくないんです。

キロロリゾート副支配人 ジョン・フングさん 4

滑るだけじゃない、
楽しみがいっぱい。


ー本日も(2023年3月上旬)、多くのお客さんがいらっしゃって、にぎわっていますよね。

ジョン:「キロロリゾート」のベースは谷のなかにあるので、ベースは混んでいるように見えるかもしれませんが、そこから山に向かって4方向にリフトやゴンドラが出ているんです。なので、お客さまが分散されるので、コース内はストレスなく滑っていただけます。1万人ほど、受容できるぐらいのキャパがあるので。


ー海外の方も多いですか?

ジョン:日本人の方が6割で、4割が海外のお客様という感じですね。

キロロリゾート 内観

ー皆さんは、「キロロリゾート」に来たら、どんな過ごし方をされるんでしょうか?

ジョン:10年前までは、一日券を買って、その元を取ろうと滑りっぱなしの方も多かったんですが、いまは、ウィンターバケーションという感じで、朝のパウダーを1時間だけサラっと滑って、雰囲気を楽しんで、それからはリゾート内のおいしいもの食べて、カフェでコーヒーを飲んで、施設内のショップで買い物をして、また夕方頃に滑る、みたいな方が多いんです。昔みたいに、スキーをして、 カレーやうどんを食べて、また滑る、みたいなイメージとは少し変わってきていますよね。

KiroroとSalomonのコラボレーションによるカフェ「カフェ ル・リフト」

ースキーがメインとしてある、複合施設のようなイメージですね。

ジョン:まさにそうですね。


ーレストランの食事も、こだわっているんでしょうか?

ジョン:以前までは、レストランもうちの会社で管理していたんですが、いまは、専門の会社が運営しているんです。なので地元の赤井川村で取れた食材をメインに、肉も魚も、もちろんカジュアルな食事も、どれも絶品です。

キロロリゾート ーレストランの食事

ーほかに、設備の面で特徴はありますか?

ジョン:静かなラウンジも用意しているので、空港のラウンジみたいな感じで、たとえばリモートワークもできますし、コーヒーも飲めて、読書にも最適なスペースもあります。ショップも併設されていて、大きくはないですけど、スキー用品もそうですし、アパレルやアクセサリーも販売していたりしますね。

プレミアムラウンジ・キロロ

ーありがとうございます。とにかく「キロロリゾート」の雪質は世界一ということですね。

ジョン:そこは自信を持って言えます。ニセコもブランドバリューがすごいですけど、そこよりも、降雪量は2から3割多いです。トマムやサホロに比べると2倍以上ある。さきほどもお伝えしましたが、オープンしている160日の間で、平均で105日ぐらい雪が降るんです。まったく雪が降らない日は続かないん。それも、降らない日というのは4月や5月。12月から3月は、ゲレンデの雪はほぼ毎日リセットされます。なので、ぜひ多くの人に最高のパウダーを、「キロロリゾート」で体験していただけるとうれしいですね。

キロロリゾート副支配人 ジョン・フングさん 5
BACK to TOP